あたらしい和箪笥継承のカタチ
山形市在住高橋様・角張様
物置に保管されていた二棹の時代箪笥。
その利活用の方法が分からないと「和箪笥診断」出張訪問診断サービスをご利用いただきました。
「義父が亡くなり、良質な箪笥だからと亡くなるまで大切に使っていたものですが、かなり傷んでいたので処分を考えていました。
友人に古箪笥を処分することを話したら引き取ってくださるとのことでしたのでどちらか一棹を選んでもらい、残りを自身で継承することにします。」
~ そして、二棹の時代箪笥を修復・・・お届けへ ~
高橋様(所有者様)へ・・・
造形的な美しさから、用材やスタイルを勘案し、漆器をイメージした朱赤色にご提案させていただきました。
「派手すぎるかも。」とご心配されておりましたが、室内を艶やかにするその存在感は、派手というよりも品格のある美しさです。
ご先祖様が見守る仏間へ納品させていただき、改めて高橋家の歴史の重みを感じるお届けとなりました。
ご友人(次の所有者様)へ・・・
高橋様よりご同行いただき、次なる所有者 ご友人である勝因寺ご住職のもとへ。
再生させていただいたのは江戸後期につくられた150年以上前の衣装箪笥になります。
「職人さんの魂がたんすに込められている…それを伝承していくというのも一つかなと考え、末永く使わせてもらいます。」
ご住職よりあたたかなお言葉を頂戴し新たに思いを重ね行く幸福があることを学び得たのです。
ご友人に受け継がれる時代箪笥・・・・
自身で継承するのが難しいのなら時代箪笥を大切に使用いただける方へ譲渡する、渡地たちはそんな橋渡しの存在でありたいと考えます。
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