感動の物語

修復・再生を手掛けた時代箪笥に感動が…! 錠前金具表面↓↓この金具の裏にな・何と!!!!

錠前金具4つの裏面:国語辞典で意味を調べると

【徳】 1.人格が優れ、行いのよいこと。 2.人々を教化する力。 3.めぐみ。おかげ。恩恵。 4.もうけ。利益。

【福/福】 1.しあわせ。また、しあわせを授ける。

【圓/円】 1.まる。輪の形。 2.まるい形。まるくなっている。 3.満ちている。かどや欠けた所がない。 4.周辺。あたり。 5.日本の貨幣単位。

【滿/満】 1.一定量・期限などに達する。いっぱいになる。 2.心ゆくまで足りている。 3.まるまるとしている 4.すべてにわたる。全体。まったく。 5.年齢のの教え方。 6.海面が、引力の関係で高くなる

刻まれた四文字から私なりの解釈
嫁ぐ娘へ…。どうか、嫁ぐ娘へ神仏のおたすけがあり、円満でしあわせな家庭を築けますように…。
この『想い・願い』を嫁入り道具の箪笥に込めたご両親のことを思うととても胸があつくなりました。
ご依頼主A様からお預かりした際、「おそらくこの箪笥は明治時代のものだろう」と言っていました。時代背景からすると10代で嫁ぐ娘にご両親は幼さを感じ、とても名残惜しい気持ちに溢れた事と思います。そして、嫁入り道具の箪笥にそれも金具の裏に両親の願いを四文字にして刻まれたのでしょう。(あくまでも想像です)こうやって時代屋さんへの修復再生のご依頼がなければ知り得なかったことです。早速、A様へご報告しなくちゃ! さて、あなたは親の想いが伝わる物を何かお持ちですか?そしてあなたは我が子供に何を残せますか?この度の修復再生では嫁入り箪笥が生き証人になり僕に強いメッセージをくれたそんな気がしてなりません。修復に携わる人間として大切な体験をすることができました。

ヤマヒョウ家具修復師

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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