お嫁さんに使って欲しい。それが私の願いなんです。

山形県上山市在住 井上美代子さま

井上さまとの会話から…

時代屋さん:こちらの桐箪笥はおばあちゃんの物ですか?
井上さま:ハイ、そうです。嫁に来る時、母親が持たせてくれた嫁入り道具です。もう60年も経ちますねぇ〜(笑) 私が幼い時に父は事故で他界し、母は女手で兄弟9人(男5人・女4人)を育ててくれました。貧しい時代だけに母は大変苦労されたことでしょう。

時代屋さん: この度、修復を依頼されたのは?
井上さま: 長年の使用で痛み・汚れなどがよどく、このままの状態ではせっかくの桐箪笥も台無し。母が苦労して持たせてくれた一棹の箪笥をいつも世話になっているお嫁さんに私の後も使ってもらいたいのです。汚れた状態では誰もいらないでしょう(笑)。

時代屋さん: 素敵な想いですね。おばあちゃんのやさしさが僕にも伝わってきました。大切に井上様ご家族は後世に伝えていってくれることと思います。ありがとうございました。

時代屋さんコメント
箪笥に限らず、愛着を持って私用されている物には必ずと言っていいほどすばらしいエピソードがあります。亡き両親の形見の品だったり・はじめての給与で買った品だったり・大切な人よりプレゼントされたものだったり…。この度の箪笥修復を通して素敵な思いを学びました。 何か一品でも自分の子に残せるものを持ちたい、そして物を大切にする心を教えたいと思いました。

ヤマヒョウ家具修復師

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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