当主のつとめ

子孫へ繋ぐ時代箪笥

山形県山形市在住/東海林様/70代ご夫妻

今年最後の納品となった三棹の再生箪笥。

蔵の改装を機に
長年保管されて来た先祖代々の衣裳箪笥が
経年劣化していたため
修復のご依頼をいただきました。

さて、箪笥の様式を探ると
仙台の金具職人が金具を製作し、
本体を木材で組み上げ塗装を行なったのは
山形の職人と推測する。

山形↔︎宮城間は、
昔から交流が深かったことが
山形に現存する時代箪笥の成り立ちから
窺い知ることが出来るのです。

〜改装した蔵内に設置〜

内装とマッチした再生箪笥が
とても神々しく感じられました。

帰省中のお孫さんも加わって
喜びの集合写真です。

当主(70代男性):
「この子たちに繋いで行きたい。」

「再生されたタンスを見て
何か感じて貰えればうれしい。」

ご当主の
『先祖を敬うことは子孫を大事にすること』
その考えに私は感銘を覚えたのです。

この度のご用命に深く感謝申し上げます

ヤマヒョウ家具修復師

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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