ボロボロの古箪笥だけど良質だった

米沢箪笥の再生

山形県高畠町在住/渡辺様/40代女性

出張「和箪笥診断」サービスを通して
ご注文をお請けしました。

蔵に遺されていた米沢箪笥。

経年劣化が深刻で
タンス本体下部の木材が腐食によって
欠落していました。

しかし、和箪笥診断士の目に飛び込んできたのは
その状態以上にユニークな装飾金具でした。

錠前に見えるは長寿をもたらす「熨斗おさえ」、
取っ手には盗難除けの暗示「ヒル手」など
その文様にはそれぞれ意味があり、
嫁ぐ娘の嫁入り道具に相応しい吟味さが感じられます。

お届けは新築一戸建てのリビングに設置。

住宅の設計段階から
再生した箪笥をここに置くことを想定してつくられた装い。

リビングの主役は再生された時代箪笥です。

お客様のご希望通り、
艶を落としてアンティークな風合いを尊重した仕上げです。

お客様:
「捨てようか迷っていたのにこんなにきれいになって驚きです。」

「ひいおばあちゃんの箪笥かと思いますが
私が受け継ぐとは思いもしませんでした。」

「歳を重ねるごとにこの箪笥に魅力を感じるようになり、
大切に使って行きたいと思います。」

ご依頼者の願いが実現した
この度のご用命に深く感謝申し上げます。

ヤマヒョウ家具修復師

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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