厳選して受け継ぐ
埼玉県在住/A様/50代女性/実家(山形市)に遺る先祖の衣裳箪笥
和箪笥診断(出張訪問)
遺された和箪笥から当時の繁栄を窺い知ります。
蔵の2階に保管された多くの和箪笥。
和箪笥診断から、幕末〜明治期につくられた和箪笥が集中することを特定しました。
驚きだったのは、地元山形でつくられたものは二棹のみで他は東京から取り寄せた箪笥なのです。
地方にとって高嶺の花。
ましてや当時の輸送は大変困難だったことからその所有は財力と見栄を象徴します。
ご子孫は、いくら良いものでも今日のライフスタイルに合わせるとなると全てを受け継ぐのは難しいと考えます。
ですから継承すべき和箪笥を見極め、せめて一棹でも所有することを望まれています。
今日まで保管して来たご先祖に敬意を表しながらも苦渋の決断となるのは強い責任感とあたたかな家族への想いが ありました。
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