オークションで落札した米沢箪笥
福島市在住(30代男性)より
豊富な木材資源に恵まれた米沢盆地。
古くから指物技術が優れていたため、車長持や車箪笥の生産地として知られています。
民衆の求めに応じて、明治末から昭和初期に最盛であった衣装箪笥には車長持と車箪笥の堅牢さが継承され、
大型のものが遺されています。
米沢に限らないのですが、時代と共に東京式の桐たんすや量産型の衣装箪笥が地方で持てはやされ、生産が激減したことにより個性を失ってしまったことはとても残念でなりません。
しかし、その造形を崩すことなく生産は乏しくとも昭和後期まで作り続けられたため、現存する米沢箪笥は比較的状態の良いものが多くの遺されています。
時代箪笥愛好家からも人気が高い米沢箪笥・・・
「古くて新しい家具・・・。」
サステナブルな社会に相応しい、時代箪笥を利活用する新たな価値売買に高鳴りを見せています。
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