和箪笥愛好家から評価が高い
東京都在住/E様/ご夫妻
「庄内箪笥」
明治期に最も普及した衣装箪笥は、その造形の美しさから全国の愛好家から人気の高い時代箪笥です。
卓越した装飾金具が注目されがちですが、本体木組づくりは全国でも群を抜いたものとなっています。
今日、その技術を継承する者は居らず、庄内箪笥の産地化は失われてしまったのがとても残念でなりません。
100年を経て現存する庄内箪笥に希少性を感じ、全国で愛されています。
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この度、再生した庄内箪笥は、アンティーク家具として2年前に骨董店で購入されたそうです。
暮らしに取り入れたものの、冬場の暖房による空調の影響から用材(木材)に大きな割れと歪みが生じてしまいました。
つまり、一枚板でつくり込まれているものは、強制で人工的な乾燥は大敵なんです。
気密性の高い住まいほど、冬場の加湿を十分に取ることが大変重要ですね。
そして、割れて歪んでしまった部位材は新しい板材と交換しました。
単に新しい板材を交換するのではなく、乾燥にも堪え得る用材にするには長年の経験と工夫が必要なのです。
これでよし。
明治期の庄内箪笥がよみがえりました。
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