親戚が集う日に、ひとつのサプライズ

明治期:庄内箪笥の再生

山形県鶴岡市在住/佐藤様/40代ご夫妻

明治期の庄内箪笥の修復再生をご依頼いただきました。
奥様のご実家の土蔵に、長年大切に遺されていた一棹です。

このたび、ご親戚が一堂に会する機会にあわせて、
皆さまで受け継がれてきた庄内箪笥を、集いの場でサプライズとしてお披露目したいとの想いから、
修復再生のご相談をいただきました。

時代を超えて受け継がれてきた箪笥が、
再び人の集う場の中心に据えられ、
驚きや懐かしさとともに、家族の記憶を呼び起こす存在になることでしょう。
その大切な節目に関わらせていただけたことを、心より光栄に思います。

明治期に各地でつくられた衣装箪笥の中でも、
庄内箪笥は、ずば抜けた手打ち金具の技と、精緻な指物・木工技術において、ひときわ秀でた存在です。
厚手の鉄を打ち鍛えて成形された金具は、実用性と装飾性を兼ね備え、
力強さの中に、庄内らしい質実剛健な美しさを宿しています。

また、木の性質を知り尽くした指物仕事は、
長い年月を経ても狂いが少なく、過酷な日本の気候風土の中で使い続けられる堅牢さを誇ります。
だからこそ庄内箪笥は、単なる収納家具ではなく、
家族の歴史を受け止め、次代へと手渡すための家具として、今なお高く評価され続けているのです。

ヤマヒョウ家具修復家

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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