庄内時代箪笥(山形)のビフォーアフター
静岡県静岡市在住/佐藤様/50代女性とご家族
静岡市在住の50代女性とご両親より、庄内時代箪笥の修復再生をご依頼いただきました。
依頼者のお父様は山形県鶴岡市ご出身で、この箪笥は空き家となったご実家に長年置かれていたものです。
ご家族で空き家を整理する中、「代々受け継がれてきた箪笥を捨てるのではなく、これからも家族で守り継ぎたい」という強い想いが共有され、当店へ修復のご依頼をいただきました。
お預かりした箪笥は、長い年月を経て黒漆のくすみ、細かな傷や摩耗、木材の割れ、金具の錆や汚れが目立つ状態でした。さらに、本来あるべき縦カンヌキが失われており、彫金の立体感も失われていました。明治期の暮らしをそのまま映す、深い歴史の宿る一棹でした。
修復後の箪笥は、まるで新たな命を吹き込まれたかのように蘇りました。
鏡面のように深く澄んだ黒漆が光を柔らかく映し、木肌や割れも丁寧に整えています。金具は汚れや錆を落とし、松竹梅と鶴亀の文様が力強く立ち上がりました。失われていた縦カンヌキも当店で復元し、見た目と機能の両方を整えています。抽斗の動きや建付けも当時の職人技を再現し、使いやすさも甦らせました。
かつてご実家で家族の暮らしを支えてきた箪笥が、再び現役の家具として息を吹き返した瞬間です。これからは、ご家族の新しい暮らしの中で、また次の世代へと物語を紡いでいくことでしょう。
お客様からも嬉しいお声をいただきました:
「めんこく帰って来て本当にうれしいです。大変ありがとうございました。」


























この記事へのコメントはありません。