2026年5月|家具修復再生 今月の記録

2026年5月は、和箪笥の修復再生4件、座卓リメーク1件をお納めいたしました。

「家具を捨てるを、なくす。」

その想いのもと、今月もご家族の歴史が刻まれた家具たちに、新たな命を吹き込むお手伝いをさせていただきました。

10年越しのご縁で再生した名古屋箪笥、亡きご主人への想いが込められた山形箪笥、納屋から仏間へ里帰りした米沢箪笥、そして次の世代へ受け継がれる衣裳箪笥。

それぞれの家具が紡いだ物語を、ぜひ事例紹介ページでご覧ください。


事例① 明治期 衣裳箪笥(愛知県名古屋市)

10年越しの想いが叶った、明治期名古屋衣裳箪笥の再生

愛知県名古屋市の山川様より、明治期の名古屋衣裳箪笥の修復・再生をご依頼いただきました。

実はこのご縁の始まりは約10年前。当店の時代箪笥修復の取り組みを紹介したテレビ番組をご覧になったことがきっかけでした。

ご家族の歴史を見守り続けてきた一棹は、百年以上の歳月を経て大きな傷みを抱えていましたが、ご家族の「いつか直したい」という想いによって今日まで大切に守られてきました。

今回の修復では、名古屋箪笥の上品な佇まいを活かしながら、同時代の山形製大型金具を用いて再生。

10年の時を経て実現した修復の物語を、ぜひ詳細ページでご覧ください。


事例② 明治の衣装箪笥(山形県山形市)

「ごめんね。夫が生きているうちに見せたかった。」

山形市の中川様より、長年倉庫で眠り続けていた山形時代箪笥の修復再生をご依頼いただきました。

この箪笥は、亡きご主人のお母様が嫁入り道具として持参されたもの。倉庫の解体を前に、「処分する前に本当の価値を知りたい」と和箪笥診断をご利用いただいたことが再生のきっかけでした。

実は奥様は、以前新聞で紹介された当社の修復記事を大切に保管されており、「いつかお願いしたい」と長年想い続けてくださっていたそうです。

修復を終えた箪笥をご覧になった奥様は、「感謝・感激です」と笑顔を見せてくださいました。

そして帰り際、静かにこぼされた一言。

「ごめんね。夫が生きているうちに見せたかった。」

その言葉に込められた想いとは――。

続きは再生事例の詳細ページでご紹介いたします。


事例③ 座卓の塗り替えとリメイク(山形県山形市)

父から贈られた座卓に、もう一度、暮らしの役目を。

新築祝いとしてお父様から贈られたケヤキ製の座卓。

長年ご家族の暮らしを支えてきましたが、ご夫妻の生活様式の変化により使う機会が減り、「処分も考えなければ…」と思われていたそうです。

そんな中、ご友人のご紹介をきっかけに、「座卓をダイニングテーブルとして使えないか」とご相談をいただきました。

今回はケヤキ材で延長脚を製作し、座卓を高卓へ再生。これからの暮らしに寄り添うダイニングテーブルとして、新たな役目を担うことになりました。

大切な家具を、暮らしに合わせて使い継ぐ再生の物語をご紹介します。

事例➃ 米沢衣裳箪笥(山形県朝日町)

納屋の二階で眠っていた時代箪笥、ご先祖様を祀る仏間へ。

朝日町の松尾様より、明治期の米沢(置賜)箪笥の修復再生をご依頼いただきました。

長年、納屋の二階で大切に保管されていた一棹。傷みも進み、一度は役目を終えようとしていましたが、「先祖から受け継いだ箪笥を、もう一度暮らしの中で使いたい」というご夫妻の想いから再生が始まりました。

この箪笥には、米沢箪笥では珍しい「熨斗押さえ」の金具が施されており、家族の繁栄を願う当時の意匠が今も息づいています。

修復後の設置場所は、ご先祖様を祀る仏間。

納屋から仏間へ――。

それは単なる移動ではなく、受け継がれてきた家族の歴史が、本来あるべき場所へ帰る物語でもありました。

続きは再生事例の詳細ページでご覧ください。

 

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