「緑の募金」に寄付、贈呈しました。

「たくさんのご共感、誠にありがとうございました。」

私ども家具のヤマヒョウは、おかげさまを持ちまして来年8月で55年を迎えます。

これもひとえに山形県で育てていただいた家具店として大変感謝申し上げます。

当社は家具の再生業を営む家具店で幕末から明治・大正期に普及した和箪笥を修復して、現代のライフスタイルに合わせた利活用を推奨する取り組みを行っています。

SDGSやサステナブルな社会へと進む現代の動向に則した当社の取り組みは、使い古した家具の処分を改め、新たな価値を見出す機会となっています。

2020年1月にスタートしたお客様が保有する古い和箪笥の利活用を無料で診断する「和箪笥診断」は県内の認知度が高まり、現在一年待ちのご予約をいただくまで成長しています。

和箪笥の再生を行うには必ずお客様の箪笥を長期間預かる必要があり、受注数に応じ保管場所の確保が課題になっておりました。

一方、当社は15年ほど前まで家具やインテリア雑貨の販売を主力としていた経緯から、店頭に平成前半期の未使用商品が多く存在し、和箪笥の保管場所の確保を難しくしている現状がありました。

これらを「在庫一掃セール」と銘打ち廉売することは容易ですが、日頃「『家具を捨てる』を死後にしたい」と考えがあり、処分の意味合いを込めた販売が選択肢に浮かばず、販売機会を逸してしまったのが正直なところです。

家具として生まれた商品が使用されずに当社の倉庫に眠り続けるのは決して好ましいことではないため、昨年度から在庫家具類の「値ごろ感」の調査・アンケートを重ね、改めて個々の商品に現在の適正価格を設定しました。

木製家具は木である以上森林から生まれます。

仕入れ当時の本体価格から一律に安くして処分販売するのではなく、「欲しい」と思っていただける方に適正価格で提供し、税抜売上金額の50%を「山形県 緑の募金」への寄付を通じ、森林へ恩返ししようと考え、在庫家具で森林を育てる「森を育てる 家具の市」を2022年6月25日(土)10:00から10月31日(月)18:00まで開催いたしました。

顧客へのDM、ホームページ掲載やSNSを使用した発信により多数のご来店を賜り、お客様の目に叶った商品がお値打ちであったことに加え、売値の50%を緑の募金に寄付をする当方の想いがお客様の共感を呼び、購入にいたる後押しとなりました。

当初の目標額を大きく超え、212,500円の寄付額にいたったことは、在庫家具で社会貢献出来る大きな喜びとなり、社員の士気向上にも繋がっています。

そしてなにより、緑の募金事業である県内の森林整備、植樹、県産木材を使用した木製製品の購入資金として団体、市民レベルで考え実施されるこれらの活動へ有効にご活用いただければ幸いです。

家具のヤマヒョウはこれからも、家具は使い捨てるものではなく、森林で育まれた希少な木々でできていることを自覚しながら、「愛用の家具を大切に使っていただくこと」「後世に価値を伝える家具との付き合い方」を提案し、永続的で持続可能な想いを込めてこれからも家具再生市場の先駆者として社会貢献して行きたいと考えます。

令和4年11月17日
有限会社家具のヤマヒョウ
代表取締役 井上 英俊

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