祖母の嫁入り箪笥を、お母さまの初盆に

山形箪笥のビフォーアフター

山形県大江町在住/渡辺さま/60代ご夫妻

この箪笥は、大正〜昭和初期につくられた山形衣装箪笥。

ご主人の祖母さまが嫁入り道具として持参されたもので、
以来、長くご家族の暮らしを見守ってきた一棹です。

長い年月のなかで、木地には隙間や傷みが生じていましたが、
「我が家の生き証人として、これからも先祖を敬い、子孫へ家族の歴史を伝えていきたい。」
そんなあたたかな想いを胸に、当社へ修復をご依頼くださいました。

この夏、お盆には親戚一同が集まり、この箪笥をお披露目されるご予定とのこと。
ちょうどお母さまの初盆にもあたり、ご先祖への報告と感謝の気持ちを、この箪笥に託されるそうです。

丁寧に木部を補修し、金具を整え、深みのある塗りで仕上げることで、
かつての趣を残しつつ、現代の空間にも美しく映えるモダンな佇まいを演出しました。

その再生の先には、受け継がれる記憶と、家族をつなぐ大切な場がありました。

ヤマヒョウ家具修復家

「よみがえれ、時代箪笥!」
日本の古箪笥に魅せられること52年…地域文化や民衆の知恵から誕生した美しき和箪笥は100年を経てた現代でも私達を魅了し続けています。

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