じいちゃんの婿入り箪笥
山形県山形市在住/A様/親子(娘と母)
山形県内の豪雪地。
その地での暮らしに不便を感じ、山形市中心部の新築マンションへ母と共に移住。
住み慣れた我が家を離れるのは苦渋であったが、
老い行く母の負担を考え、娘さんがお母さんへ提案した利便性のあるライフスタイルです。
新たな暮らしでお供することとなったのは、先祖が愛用した衣装箪笥です。
「茶箪笥」「座卓」「洋服箪笥」「整理箪笥」など
昭和期に購入して使い続けて来た家具類のほとんどをこの機に処分されたようですが
唯一捨てなかったのは先祖が愛用して来た明治期の衣装箪笥です。
「新たな生活の中でご先祖様を感じながら暮らしたい。」
親子が共感する想いをお受けして修復のご依頼をいただきました。
ご依頼から約一年後…
お届け設置はリビングルームに
娘さん:
「じいちゃんが愛用していたことが偲ばれます。」
お母さん:
「ご先祖様も喜んでくれていると思います。」
おじいちゃん亡き後、
納戸で長年保管されて来た時代箪笥が修復によって再び利活用されます。
『古いけど新しい・・・。』
そんな新たな価値を感じる家具再生の事例となりました。
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