時代箪笥のビフォーアフター
東京都在住/伊藤様/50代女性
空き家となった旧家で、
静かに眠っていた一棹の衣裳箪笥。
大正期につくられたもので、
桐の質感や意匠には、時代の趣がそのまま残されていました。
あとを受け継ぐ家族はいません。
子どもたちは、みな山形を離れました。
それでも、子孫の方はこう語ってくれました。
「捨てるのは、どうしても忍びなくて…。
我が家の生き証人だから、私が歴史を継承します。」
箪笥は、ただの家具ではありません。
それは、家族の記憶を包み込み、
静かに語り続ける“暮らしの証”。
壊さず、見捨てず、次の時代へと手渡していく。
その橋渡しを、私たち家具のヤマヒョウが担います。
これは、「単なる家具の再生」ではなく──
心の再生と、深くリンクするものです。






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