時代家具の修復・再生

家具修復・再生の流れ

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職人さんのご案内
職人

井上兵次(親方)

家具一筋48年。 地元山形の木工家具店を経て、昭和43年に家具のヤマヒョウを創業しました。 近年、安価な量産家具・輸入品などにより、共感・個性を失った家具が全国に蔓延していることに危機感を覚え、そんな現代の風潮に警鐘を鳴らすために、オリジナルブランド「想い出家具工房 時代屋さん」を設立しました。 古い箪笥やレトロな家具・思い出の詰まった家具などの修復再生・再利用、伝統和家具の継承、創作家具の製作などに力を注ぎ、日本家具のすばらしさを山形から発信しております。「時代遅れ」・「時代に逆行している」と言われるかもしれない。 でも、そんな私、家具屋でいたいんです!

 

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井上英俊(二代目)

現在、「家具修復職人」・「手打ち金具職人」として見習い、修行の身です。 以前、某住宅メーカーに勤務し、営業マンとして培った経験を生かしながら、家具・インテリアの分野からくつろぎの住まいを提案しておりました。 家具販売に携わりながら、究極の家具を探求し辿りついたのは、日本家具の原点と言える、和箪笥でした。 特に興味深いものは、江戸時代~明治期の美術級にまで高められた和箪笥で、その技術は今なお、和家具と呼ばれる数々の物に反映され継承されています。そんな世界に強くのめり込んで行った私は、現存する時代箪笥から先人の技を学び、師匠である父から木工の技術を教わりながら職人の道を歩み初めています。

 

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お客様の声

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亡き父・母が再び寄り添う

●依頼主様/小林豊子きもの学院『小林きもの着付教室』教授 小林 豊心(静子)さん 「古い着物から帯を作るのが大好き!」と笑顔でおっしゃっていた小林先生。 先生は、きものの着付けという世界から、私たちに日本の心・日本女性の美しさを 伝える日々…。「きものとタンスはとても密接な関係です。」 確かに着物を収めるものとして衣裳箪笥は存在しました。 箪笥以上に着物というものは歴史も古く奥深いものだと感じました。 ~大好きだった亡き父のタンス~ 20年前にこの世を去った父。 幼い時から父が大好きでよくかわいがってもらいました。傷みがひどかったものの、父の形見ですからと実家から譲り受けました。『ぜひ再生して蘇らせたい』と強く願う想いがようやくこの度現実のものとなりました。 再生を終え、あまりの変貌ぶりにビックリ。父もきっと喜んでくれているはず…それを考えると胸が熱くなります。 ~箪笥に刻まれた歴史~ 箪笥の底に名入れの木札が付いていることを発見!! 木札の名から推測すると父が実の兄(叔父)に送った箪笥と思われます。父が兄を慕った思いが感じられます。 ~亡き父・母の再会~ 蘇った箪笥の演出に帯を使いたい。この帯は亡き母のものです。 箪笥の上に覆いかぶせるようにそっと飾り付け。まるで父と母が寄り添うように見えます。家族で過ごした思い出が走馬灯のように蘇ってきました。 ~小林先生の趣味~ 余り布で子物を作っています。 小物を製作しているといろいろなイメージが湧いてきて楽しいです。 小林先生、この度はありがとうございました。素敵な思いを僕にお話しいただいてありがとうございました。 【 時代箪笥 】 品名:衣裳箪笥 寸法:幅105㎝×奥行45㎝×高さ90㎝ 材質:抽斗前板/栃の木、側板/杉 ≪衣裳箪笥再生前後≫ jirei_001_002

感動の物語

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修復・再生を手掛けた時代箪笥に感動が…! 錠前金具表面↓↓この金具の裏にな・何と!!!!

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錠前金具4つの裏面:国語辞典で意味を調べると 【徳】 1.人格が優れ、行いのよいこと。 2.人々を教化する力。 3.めぐみ。おかげ。恩恵。 4.もうけ。利益。 【福/福】 1.しあわせ。また、しあわせを授ける。 【圓/円】 1.まる。輪の形。 2.まるい形。まるくなっている。 3.満ちている。かどや欠けた所がない。 4.周辺。あたり。 5.日本の貨幣単位。 【滿/満】 1.一定量・期限などに達する。いっぱいになる。 2.心ゆくまで足りている。 3.まるまるとしている 4.すべてにわたる。全体。まったく。 5.年齢のの教え方。 6.海面が、引力の関係で高くなる 刻まれた四文字から私なりの解釈 嫁ぐ娘へ…。どうか、嫁ぐ娘へ神仏のおたすけがあり、円満でしあわせな家庭を築けますように…。 この『想い・願い』を嫁入り道具の箪笥に込めたご両親のことを思うととても胸があつくなりました。 ご依頼主A様からお預かりした際、「おそらくこの箪笥は明治時代のものだろう」と言っていました。時代背景からすると10代で嫁ぐ娘にご両親は幼さを感じ、とても名残惜しい気持ちに溢れた事と思います。そして、嫁入り道具の箪笥にそれも金具の裏に両親の願いを四文字にして刻まれたのでしょう。(あくまでも想像です)こうやって時代屋さんへの修復再生のご依頼がなければ知り得なかったことです。早速、A様へご報告しなくちゃ! さて、あなたは親の想いが伝わる物を何かお持ちですか?そしてあなたは我が子供に何を残せますか?この度の修復再生では嫁入り箪笥が生き証人になり僕に強いメッセージをくれたそんな気がしてなりません。修復に携わる人間として大切な体験をすることができました。

お嫁さんに使って欲しい。それが私の願いなんです。

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山形県上山市在住 井上美代子さま 井上さまとの会話から… 時代屋さん:こちらの桐箪笥はおばあちゃんの物ですか? 井上さま:ハイ、そうです。嫁に来る時、母親が持たせてくれた嫁入り道具です。もう60年も経ちますねぇ〜(笑) 私が幼い時に父は事故で他界し、母は女手で兄弟9人(男5人・女4人)を育ててくれました。貧しい時代だけに母は大変苦労されたことでしょう。 時代屋さん: この度、修復を依頼されたのは? 井上さま: 長年の使用で痛み・汚れなどがよどく、このままの状態ではせっかくの桐箪笥も台無し。母が苦労して持たせてくれた一棹の箪笥をいつも世話になっているお嫁さんに私の後も使ってもらいたいのです。汚れた状態では誰もいらないでしょう(笑)。 時代屋さん: 素敵な想いですね。おばあちゃんのやさしさが僕にも伝わってきました。大切に井上様ご家族は後世に伝えていってくれることと思います。ありがとうございました。 時代屋さんコメント 箪笥に限らず、愛着を持って私用されている物には必ずと言っていいほどすばらしいエピソードがあります。亡き両親の形見の品だったり・はじめての給与で買った品だったり・大切な人よりプレゼントされたものだったり…。この度の箪笥修復を通して素敵な思いを学びました。 何か一品でも自分の子に残せるものを持ちたい、そして物を大切にする心を教えたいと思いました。

家具修理の実例

明治の時代箪笥

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明治の時代箪笥
【修復のポイント】

用材にケヤキの上杢が使われていたため、木目が冴え出るように塗り仕上げに注意しました。 ———————————————————————————————————————-

明治の時代箪笥

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明治の時代箪笥
【修復のポイント】

閂(かんぬき)と呼ばれる部分が紛失していたため、金具と共に復元しました。 ———————————————————————————————————————-

明治初期の衣装箪笥

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明治初期の衣装箪笥
【修復のポイント】

明治3年製の衣裳箪笥。使われている材料が薄かったため内部の用材を交換しています。 ———————————————————————————————————————-

昭和初期の桐箪笥

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昭和初期の桐箪笥
【修復のポイント】

桐本来の白色の再生と、手打ち金具を新たに加え一段と見栄えが立つ趣に・・・。 ———————————————————————————————————————-

昭和初期の桐箪笥

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昭和初期の桐箪笥
【修復のポイント】

上部の箪笥と対で一組。との粉仕上げになっております。 ———————————————————————————————————————-

座卓の修理

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座卓の修理
【修復のポイント】

天板の傷がひどい状態だったため、古い塗膜を剥いてから塗り直しをしました。 ———————————————————————————————————————-

幕末の船箪笥

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幕末の船箪笥
【修復のポイント】

以前に直された痕跡があるものの大変ひどい状態でした。 用材のケヤキは使い物にならず、新しいケヤキ材を使っています。金具は帯金具を新しく作り、更に豪華で堅牢な姿に・・・。 ———————————————————————————————————————-

階段簞笥

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階段箪笥
【修復のポイント】

以前に他店で修理したものの納得出来ずに当店で解体修理。とにかく虫食いがひどく、解体して組み直しをしました。 ———————————————————————————————————————-

帳簞笥

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帳箪笥
【修復のポイント】

修復前は前面桐材なのですが、なんと修復後はケヤキ材に替わっています。そうです、すべての引出をまるごと新しく作り直しました。 金具は既存のオリジナル品を塗り直して再利用し、ウレタン塗装仕上げです。 ———————————————————————————————————————-

硯箱(すずりばこ)

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硯箱(すずりばこ)
【修復のポイント】

大変上質なケヤキ玉杢が使われていました。残念ながら金具と用材の腐食が進み、ボロボロの状態。古材と新材と併用し、金具のほとんどは復元し直しています。 ———————————————————————————————————————-

酒田の衣裳箪笥

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酒田の衣裳箪笥
【修復のポイント】

船箪笥の技術が生かされ、錠前などの鉄金具は、分厚く精巧で丁寧な仕事ぶりです。用材の桐は、寒冷地で育ったキメの細かいものです。 ———————————————————————————————————————-

火鉢

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火鉢
【修復のポイント】

ケヤキの自然木そのままの様相を持ち、表皮部分は瘤で凹凸の状態です。炉の部分は新しく銅板を用い作り直しました。

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家具修理の流れ

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